大島紬の特徴とは?世界三大織物といわれる大島紬の魅力
こんにちは!奄美大島の魅力をお届けする、奄美物産です。
奄美大島の特産品の一つである「大島紬(おおしまつむぎ)」。
最近テレビ番組で紹介されたこともあり、皆さんも名前を聞いたことがあるのでは?
大島紬は製造工程の手間・品質などから高級絹織物とされ、「着物の女王」とよばれています。
ここでは大島紬の歴史や特徴などをご紹介していきます。
日本の伝統工芸「大島紬」の歴史や定義
大島紬の発祥の地は、鹿児島県の奄美大島です。
大島紬は約1300年もの歴史があり、日本の伝統的工芸品に指定されています。
大島紬には以下の定義があります。
1. 絹100%である
2. 先染手織りである
3. 平織りである
4. 締機(しめばた)で手作業によりタテ・ヨコ絣の加工をしたもの
5. 手機(てばた)でタテ・ヨコ絣をカスリ合わせて織り上げたもの
絣(かすり)とは、模様になるよう先に染めた糸で出来た織物の技法。
大島紬はその絣糸の点同士を模様にするために、手作業で柄合わせし織って模様を出します。
なお「本場大島紬」や「本場奄美大島紬」は、各組合の認定を受けて認定証が付いている紬だけをいいます。
(大島紬は鹿児島以外にも宮崎県都城市で作られたものがあり、区別するために奄美大島で作られたものには「本場奄美大島紬」の認定マークが付いています。)
3世代受け継げるほど丈夫でしなやかな「大島紬の特徴」
大島紬は軽くて暖かく、着れば着るほど体に馴染み着くずれしにくく、しわになりにくいのが特徴。
また、裏表がない丈夫なつくりには定評があり、
1世代目は親が
2世代目は裏返して子が
3世代目はおくるみに変えて、赤ちゃんの頃からいいものを
と数十年に渡り受け継ぐこともできるといわれています。
重さは一反(約12.5m)で450gほどと、500㎖ペットボトルよりも軽いです。
大島紬は製作過程に泥染めという工程があり、独特の黒く渋い色合いがでます。
大島紬は「黒色」が主流ですが、白い大島紬「白大島」もあります。
泥染めしていない白い糸を使います。
その他にも、「色大島」や「草木染大島」などがあります。
大島紬の柄は多くありますが、中でも代表的な柄は「龍郷柄」と「亀甲柄」です。
龍郷柄
(本場奄美大島紬協同組合ホームページより引用)
女性用で、奄美に自生している植物のソテツをデザインしたもの。幾何学模様が特徴。
亀甲柄
(本場奄美大島紬協同組合ホームページより引用)
男性用のデザインで、亀甲模様が並び長寿を表す柄。亀甲の数が細かいほど高級になる。
大島紬の図案は点で描いていくため、伝統的な柄以外にも絵画のような細かい柄の紬を作ることもできます。
大島紬は世界三大織物の1つ
世界三大織物ってご存知ですか?なんとこの中に大島紬も入っているのです!
フランスの「ゴブラン織」、トルコ・イランの「ペルシャ絨毯」、そして日本(奄美大島)の「大島紬」。
世界三大織物に入っているなんてすごいですよね!
大島紬は、絣糸の点と点から模様を表す高い技術や、大きく分けても30~40もの工程があり、一つの紬が出来上がるまでに半年から一年ほどかかります。
この細やかな技術や、紬に対する職人一人ひとりの愛情が「世界三大織物」として世界中の人々に注目される要因といえるでしょう。
長く愛せる「大島紬」はお土産としても人気
大島紬は親から孫へと3世代受け継ぐことができるほど丈夫、それでいてしなやかな肌触りがある、と世界中で注目されるほど。
着物以外にも大島紬の生地で作った小物といったリーズナブルな物もあり、お土産としても人気です。
奄美物産でも、大島紬で出来た名刺入れや財布といった小物をお取り扱いしています。
大切な方への贈り物にいかがでしょうか。